こんにちは!
柴犬トムの管理人です・・・
「柴犬トムさん・・・ブログ読んでて思うんですが、柴犬=優良犬を育てるのと同じくらい力入ってて正直ついていけません・・・」
と思っていらっしゃる方、絶対いると思います・・・
そもそも、なぜ私が愛犬トム君に一生懸命むきあっているのかをお話しします。
過去をさかのぼれば、私が高校1年生のときのお話です。
西日本新聞に「生後3か月の犬をさしあげます!」という記事が目に入りました。
おやじに、「自分が面倒みるから、犬飼っていい??」といって日曜日の休みの日に投稿しているオーナーさんへ連絡をして犬を見にいきました。
オーナー様のお話では、仔犬が生まれた当初メスとオスと2匹いたそうですがメスのほうがおとなしかったのもあり先に引き取られたとのこと。
オスのほうは色が真っ白で洋犬の血統がはいったオスのミックス犬だった。
やんちゃなオスと伺っていましたが、私たち家族が見つめていたのもありおとなーしくしていました。
それに耳が垂れてかわいく見えたんです。
「おやじ、かわいいけん飼っていい??」といったらあっさりOKがおりたので
さっそく「しろ」と名付けた。
家に持ちかえるなり、まだ小屋もなかったのでしばらく自宅の玄関のおどり場で様子をみることに。
ひきとってきて2日間はおとなしくしていたが、3日目以降からはギャンギャン吠えたり甘え鳴きしたり、なりふりかまわずおしっこしたりと大変な日々が待っていた・・・
それからだんだん成長をしていく過程で、「お手」やら「おすわり」やら教えようとしても全然いうことを聞きません・・・
それどころか、私には歯を見せて「ウゥ~~~」というようになった。
ことわっておきますが、私はしろに厳しくしつけたりはしていません。
自分の気持ちがしろにはまったく伝わらなかったことが悲しいやら悔しいやらで、譲り受けてから1年たらずでイライラが頂点にたっした。
早くも私の心の糸がプッツーンと切れてしまった・・・
そもそも生まれたときからわがままだったようですが、以前のオーナー様からはしろは生まれてから過分に甘やかしましたとのお話も伺っていたので「しょうがないかな。しつけは時間をかければ大丈夫だろう」と何度も心の中で自分に言い聞かせた。
今になって思えばしろのしつけはもらってくる以前にすでに終わっており、こわもてのおやじ以外の家族はしろと同等か目下に見られていたと思うんです。
それもあってか、何をしても言うことは聞かず散歩にいくときもすれ違う犬と遭遇するとギャンギャン吠えては喧嘩を吹っかけるしろの態度に、私のしろへの愛情はなくなっていきました。
そして、私が大学生になったときにようやく気がついたんですが何よりゆるせなかったのは私が家族の中で一番下にみられていたこと・・・
なんで?とおもうでしょ?
こればかりは、感覚の問題です。
しろが私のことを嫌っていたことがしろの態度で感じたからです。
私が散歩にいくときも自分のいきたい方向に行こうとし、方向転換しようとしたら反抗する始末・・・
大学4年の卒業前に急におやじが他界したのをきっかけに、とうとう私はしろの散歩を放棄した。
そうです・・・私はしろと向き合うのをやめたんです。
庭にウンコが散乱しても見て見ぬふり。
虐待ですよね?
すでにしろへの愛情はありませんでしたので心も痛みませんでした。
それから就職をして、私は実家をでました。
実家をでてからも仕事が忙しかったこともあり、しろのことは何の関心もありませんでした。
それから時が過ぎ私が28歳を迎えた夏ごろ、たまたま実家に帰ったらしろがいないのに気づきました。
おかんにきくと「昨年の7月に胃捻転(いねんてん)という病気で手術中に死んだんよ。」・・・との返事がサラッと返ってきた・・・
私はそのときはじめて心が痛みました。
私が家をでてからは、家族もしろの世話を放棄していたんです・・・
胃捻転という病気は、運動不足により胃がねじれる病気というのを後で知りました。
その夜、自宅に帰った私は泣き崩れました。
「しろ、ごめんな・・・。つらかったよね・・・。謝っても許してくれないよね・・・。」
私はしろが死んだ事実を知った日から一週間、しろの世話を放棄したことへの罪悪感と申し訳ないという気持ちで打ちひしがれました。
しばらくして落ち着きを取り戻した私は、動物を飼う資格がないというおもいと同時に二度と犬は飼いまいと誓いました。
このつらい経験があるからか、二度と失敗したくないという思いで一生懸命に愛犬トムと向き合っているんだとおもいます。
もちろんトムを飼うと妻がいいだしたときは、しろの記憶が走馬灯のようによみがえり「絶対飼わんけんね!」と猛反対しました。
しろにひどいことをした私には、犬を飼う資格がないという気持ちが心のどこかにいつもあったから。
そんな気持ちをいだいてトムをハグハグしているとき、トムは決まって私のほっぺをペロペロなめて優しく接してくれます・・・
トムの私に対する態度をみて、柴犬は本当に賢いな~と思わない日がないです。
こんな私を受け入れてくれたトムに感謝、感謝、感謝・・・
むしろ感謝しない日がないです。
こんな管理人ですが、ブログは備忘録としてこれからもトムとの日々を記事にしていきたいと思います。
最後までご覧くださり誠にありがとうございました。
柴犬トム管理人 司